食事を丁寧にいただく 「行鉢」
2014年 08月 30日
以前もブログでご紹介した「応量器」
曹洞宗の修行道場においての食事の時に使う器です
応量器を使っていただく食事作法を「行鉢」と言います
鎌倉時代、曹洞宗の開祖「道元禅師」が伝えられたものです
本来は修行の一貫としておこなわれるものなので
得度をした人以外は見ることも、作法を体験することも出来ません
富山県にある「最勝寺」の方丈様と懐石伝道師、中尾英力さんが
「行鉢」の会を開催されてると聞き参加してきました
初心者の私達はまずは風呂敷の結び方や布の扱いなど
行鉢に必要な作法の割り稽古
その後、本堂へ移り行鉢が始まります
先ずは方丈様がお食事をお供え
座蒲に座ると背筋もぴ〜んと伸びます
ご飯のよそい方、器の渡し方、いただき方など
所作はどれも美しく無駄な動きがありません
音を立てずに食事をいただく・・・今の生活では考えられませんね
特に沢庵を音を立てずに食べるなんてどんな技を使うのでしょう(@_@)
いただく前にお米を少し取り分けて・・・これは自分の食事の一部をさいて
有縁無縁の生き物に供養するのだそうです
今回初めて参加させていただき、皆さんのされることをまねするだけで
学ぶまではいきませんでした
美味しく楽しく食べる・・・これが一番だと思っていた私にはビックリ!!
でも白米がこんなに美味しく感じた事はなかったかもしれません
食べる事に集中し、いただくことに感謝する
これからの社会には大切なことなのかも知れませんね
時間があったら何度でも行ってみようかな・・・と思うのでした
by urushi-yoshiko | 2014-08-30 06:00 | 習い事 | Comments(0)